ユナイテッド航空機なんてもう乗らない

テロ予告ではありません、念のため。

ユナイテッド航空 UA811に乗って帰ってきました。正確にはJSTの日曜に帰るはずが、飛行機が2機続けて故障したため、翌日朝になってしまいました。顛末は本家の方を見ていただければと思います。

一日目も予約機と予備機が両方とも壊れている、というのは大手企業としてどうかと思うのですが、それに関しては損害遅延対応がなされるようです。


問題は2日目だと思います。出発予定時刻はAM 8:00でした。しかし同様のトラブルが出て2時間ほど遅れが発生します。12時間ほどの猶予があり、かつお膝元のシカゴで搭乗後に2時間遅らせる、というのは普通に考えるとあり得ない自体です。余程カツカツの状態で運営していることが分かるかと思います。

ようやく動き出した後、滑走路の直前で機長が吹かした瞬間、両側のエンジンからもうもうと白煙を上げ、その場で飛行機は止まりました。私はエコノミーの57、翼の後ろに座っていたのですが外が見えないほどの状態が10分以上続きました。
反対側のアメリカ人が客室乗務員を呼び、窓の外を見せています。彼女は機長に知らせてくる、と前方へと消えていきました。

しかし驚くことに、白煙に対する何の説明が無いまま動き始め、離陸したのです。もちろん白煙が出たまま。
機内は静まりかえり、911の再現ビデオのような悲壮感と疲労感が漂っていました。
無事に着陸したときは、エコノミーでは拍手がわき起こりました。着陸で拍手が起きるだなんて、余程の3流会社か胴体着陸くらいでしょう。
その後、ビジネスに乗っていた知人に話をしたところ、先頭の彼らは何も知りませんでした。

ここで考えられることは三点。

  • エンジンを吹かした状態で白煙が出た。それに合わせて停車した、ということは禄に試運転をしていなかったのではないか?
  • 満員のUA811では500人乗っていると仮定して計算すると、一泊することでホテルと食事で一人$100として考えて$50,000。これにお詫びのチケットが届くことなので諸々の諸経費を考えると$100,000はかたいと思われます。JRの日勤教育ではありませんが、遅れることは景気の決して良くない社内にあってプラスにはならないはず。無理に飛ぶ週刊があるのではないか。
  • 何も白煙について説明が無かったのはクレームが怖かったからか?機長と整備士の間で情報が閉じているからではないのか?

たった3ヶ月前、スペインのスパンエアー機が墜落しました。これも整備不良が分かっていながら飛んだのではないか、とされています。wikipediaによると同じような条件下にあったことが分かります。


なお、事故機は出発前にエンジン異常が発生し、一旦出発ゲートに戻って点検していたという。事故に遭遇した乗客の家族の証言[5]によれば、家族に携帯電話で「出発が遅れる、機体を変更するそうだ」と連絡した後、しばらくして同じ機体で飛ぶ事になったと連絡した後に事故に遭遇したという。そのため、この時の点検が適切なものであったかが疑問とされている。なお同地の報道機関のエルムント(El Mundo)に寄せられた投書では、運行航空会社は機体トラブルが頻発していたという。また近年の原油高騰による経営環境の悪化から従業員を1000人削減するリストラ策が打ち出された矢先の事故であったという。そのため、人為的トラブルが背景にあったのではなかろうかとの指摘もある。

今日、ユナイテッドに電話をし、一部始終を話しました。やはりクレームによる損害賠償は嫌がる口調で「外気との差ではないか?」と主張がありました。しかし前日のミネアポリス 6:55の便で白煙を感じたこともなく、そもそも10分以上も、それも外が見えなくなるほど白煙は出るものでしょうか?飛行機のエンジン構造は分かりませんが、車で考えるとオイル漏れから水漏れでしょう。
安全なら安全で、どうして説明がなされなかったのでしょうか。
「当社ではお客様の安全を第一に考えておりますのでそのようなことはございません」
これは理念ではあるでしょう。しかし現場にまで本当にその意識は浸透しているのでしょうか?

損害金を払えとかは言わない。言わないからただ上に上げて現場を確認してくれ。そう電話口で頼んで了解された後、私は電話を切りました。どんなに損害賠償されても、私はもうユナイテッド航空に乗ることは無いでしょう。

周りの客層からして日本人は数名しか居なかったこともあり、ユナイテッドの危険性を語る人も居ないと思うのでここに記しておきます。今でも何便も飛び立っているユナイテッド航空。早期に改善しないと墜落するか今度は本当に倒産すると私は考えます。