宿敵 iPhone契約書類

iPhoneの売れ行きがイマイチという報道があったのが9月18日。

私もこれまで五州貿易で先行発売された割高なMacOSX Public Betaを買い、本体を買い、タンジェリンカラーのラップトップ史上最強に派手なiBookを買い、まるで誰も使っていなかったAppleWorksを買い・・・とお金が無いながらもApple信者をやってきました。UNIX畑の人たちにMacOSXを広めるのに一役買ったこともありました。初めてのMacに戸惑う人を信者っぽく誘ったこともありました。まぁ、今ではWindowsをメインに両刀使いに落ち着いていますが。。。

が、正直iPhoneは一般の人にはお勧めできない。とても魅力的な機種ではあります。その一方で職場の10名以上に及ぶユーザーを見ていると、能動的に使わないとあまり堪能できないようだ、というのが印象です。日本のケータイのようにAll in oneで「そこそこに便利」ではありません。「なんか不便」な状態から自分好みにソフトを追加し、設定を変更し、場合によってはサービスに加入し弄らないと「手放せない」状態にはならないです。

「育つ携帯電話 」とも言えると思いますが、この「育てる」行為以上にユーザーを萎えさせるのは、そのiPhoneのイニシャルに掛かる手間でしょう。まずソフトバンクショップで 手渡される10数枚に及ぶ確認書類。iPhoneが普通のケータイでは無いことを思い知らされる一時です。ずらっと並んだ制約事項と規約を読み、読んで納得した項目にはチェックを入れねばなりません。。。何だかとっても不便な機種を買おうとしているのでは無いか、と思ってしまう長い一時です。表参道の行列が色んな意味で長かったのはこの書類の山のせいだと信じています。いずれにせよ、最初に当たる壁であり、最初に出会うスライムにしては心理的に妙なプレッシャーになると言わざるを得ないでしょう。

(旧サイト)