Twitterのビジネスモデル

本来であればワンセグのエリア配信の話をするところですが、CNETの記事にTwitterが生き残るために-ビジネスモデル10案という記事が出ていたので、このことについて書いてみようと思います。

Twitter。周りの状況から考えるに、ヘビーユーザ、ライトユーザ、触ろうとしない人の三極化がここまで激しいSNSと言うのも珍しいと思います。
これまで大した広告モデルも採用せず、ここまで成長を維持してきたのは驚きと共に、想像するだけでゾっとします。

Twitterをまじまじと見てみるとexcite日本語とでも言いますか非常に不自然な言葉が並びます。またフォローという概念がさも当然に書かれていますが初めての人を排除するかのごとき不親切さです。他の人のページを見ても「あなたをフォロー」「あなたがフォロー」とか全くもって意味不明です。まずはインターフェイスの改善を図るべきです。

Twitterの特性を考えると、多くの人が何となく一言を書き込み、呼応するコメントに対して関連するコミュニティに所属する人が発言をし、コミュニケーションが発生しています。それも同一画面上に複数の話題が存在し、複雑に絡み合ったコミュニケーションは順を追っていかないと分からないという欠点がある反面、追っていくと意外に自然な「雑談」が構築されていることが分かります。
各人が持つ新規のブログエントリを告知するような使い方も見受けられますが、何かニュースのURLを貼り付け、それについて話題がシフトする状態と同様のものに感じられます。

私はTwitterを一日5回程度クリックし、発言もそこそこする中級ユーザだと自覚していますが、Twitterによるコミュニケーションを最大限に利用するためには以下のような条件が必要であると考えます。

  1. オンラインになることができる時間が多いこと
  2. 話題の道筋を追いかけることができること
  3. 所属するコミュニティが少ないこと

特に最後の「所属するコミュニティが少ないこと」というのは大きいと思います。複数のコミュニティに所属し、各コミュニティにそこそこの発言数があると、一つのウィンドウ内で全く異なる話題が同時に発生して見えるため、非常に追いかけるコストが高くなります。

これらの条件を踏まえると浮かんでくるターゲット像があります。それはケータイ世代です。彼らの多くはちょっとした時間を見付けてはケータイでメール、プロフ、WEB、ゲームなどを行っています。特にそのメールのやり取りには興味深いものがあり、電話した方が早いんじゃ、と思う内容もメールでこなし、5分以内の返信がマナーという世代です。リアルタイム性の高いtwitterはこしたケータイ世代に対応することで新しい活路が見えるように思います。ただし前述したようにインターフェースはケータイ世代向けに相当アレンジする必要があります。フォローの概念の他、返信時の@ログイン名を分かりやすく変更、絵文字への対応、HTML対応などが挙げられるでしょう。
懸念事項として、メッセージのやり取りが一覧となって見えたり、他のコミュニティの人に見えてしまう仕様が受け入れられるかどうか、ということがあります。特に後者について、グループ分けのインターフェースの検討が必要になる「かも」知れません。

続いて収入モデルです。既存のTwitterでは広告も隅っこにあるのみです。iPhoneの一部アプリなどはTwitterより積極的にメッセージの間に広告を挟むことで、積極的な広告を展開しています。iPhoneアプリであることがポイントで、広告内容もiPhone関連のものが多く、ある意味ターゲティングを実現していると言えるでしょう。発言内容に応じて広告を変化させ、メッセージの間に挿入する広告を検討するなどのことは行っても良いんじゃないかと考えます。
もう一つはメールアドレスの取り扱いです。他のSNSとは違い、Twitterで収集されたメールアドレスはフォロー情報しか流れてきません。コミュニティのサマリやニュースと共にアフィリエイトをくっつけて配信する、アンケートを展開するなど、もっと有効利用することで収入に繋がるのではないかと考えます。