ワンセグの視聴形態とコンテンツ

今までワンセグのことを書いたり、使ったりしていましたが、今さらながらに気付いたことがありますのでメモをば。

先日の土曜日、連れが出かけてしまったので悠々と寝ていました。ふと起きたもののここのところの寒さと久しぶりの休みということもあり、布団の中でダラダラしていました。王様のブランチが好きな私はふとワンセグの存在に気付き、布団の中で鑑賞を始めました。この時、特にケータイにおけるワンセグの長時間視聴は厳しいな、と強く感じました。
まず多くのケータイでは、ワンセグ視聴時にケータイを握りしめるスタイルを取ります。コンテンツの視聴時間=ケータイを握りしめる時間なのでかなり積極的な姿勢が強いられます。一般的にケータイを握りしめるスタイルというのはメールの送受信であったり、何か目的のものを検索するためのブラウジングであったり、ゲームであったりと、自分からの何かしらの積極的な意志に基づいたプル型の姿勢であることに気付きました。
これに対し、現在のワンセグ放送は一方向のプッシュ型のものです。余程放送されるコンテンツが自分の趣味趣向に合致しない限り、ケータイを支え続けなければならないのは苦痛であると気付いたわけです。

一般のテレビであれば、付けっぱなしにしておいての「ながら作業」ができます。しかしケータイの場合、握らずに済む視聴スタイルを取ることができるモデルは机の上を想定していたり、クレードルの上だったりします。クレードルの不便さは論外としても、机の上に置くことが前提とされているモデルも不便なシチュエーションは多いと思われます。

  • 画面が小さく、音量も期待できないため、ユーザを振り向かせる注意は引きにくい。
  • そしてテレビというリラックスしながらの視聴が多いであろうメディアにおいて、寝ながらの視聴が困難。

またコンテンツも重要になってきます。ケータイを握りしめ続けるだけの強い動機付けが必要だと思います。つまり強く「見続けたい」という意志を持ったユーザーが多く存在し、かつ持続させなければならない。そのためにはCMは邪道です。CMの間にユーザーが別の興味を見付けてしまうと視聴が中断してしまう可能性が高いです。

こうした条件を考えるとスポーツ中継が合致するように思います。ワンセグを利用したプロ野球中継の視聴時間が長いのも納得できます。まぁ、帰宅時間の都合やチャンネル争いに負けたお父さん説も大きいと思いますけどね。

CMなしの野球中継トライアルを日本テレビがやっていましたが、ワンセグの利用シチュエーションを考えるとサッカーやフィギュアスケートなんかも人気が出ると私は考えます。