スタアオーディション

高校時代、特に親しいわけではありませんでしたが、この時期になると思い出す同期が居ます。

彼は帰宅部でしたし、どちらかというと目立たない存在でした。
しかし高校卒業が迫り、進路についての話がチラホラ聞こえ、同期の多くが大学や専門学校の名前を挙げる中、「ゲームセンターのオーディションで合格したからアクターズスクール行ってくる」と彼は告げたのでした。以来そのゲームが何だったかを思い出せずに居たのですが、つい先日、表題の「スタアオーディション」であったことが分かりました。ありがとう、はてな。これで従来比2%くらい深く眠れそうです。

「スタアオーディション」
覚えておられる方がどれだけ居るか分かりませんが、1999年にゲームセンターにデビューした機器です。
公式サイトに寄ると、プリクラ機器の中に入り、お題に沿って写真を撮られたり、ゲームをクリアすることで第一次審査に代わる、というものです。
ascii24の1999年3月29日の記事に寄ると市川由衣妻夫木聡がこのゲームから誕生しているようです。今も人気の二人だけに、相当なプロジェクトだったんだな、と思います。

公式サイトのトップには


オーディションといえば、何となく敷居が高いと思って遠慮がちな諸君!
ついに、チャンスは万人に与えられた…。
誰でも気軽にゲーム感覚で受けられるオーディションマシンがナムコから登場だ!
なんといっても凄いのは、あの業界大手のアミューズホリプロニッポン放送
全面バックアップしてくれちゃうから大マジだぜ!
などと書かれていますが、同期の件を見る限り、軽い気持ちで受けたゲームで大マジに人生が代わった人は少なくなさそうな気が。。。

どこにも「インターネット」の記載は無いのと、締め切りなどの要素があることから、プリクラマシンを改造しただけのオフラインゲームじゃないかと思いますが、今同様のコンセプトでこういうゲームがあるとどうなるんでしょうね。
機材的にはネットワークも不自由せず、WEBカメラがあれば歌を歌わせることまでできるので、ゲーム機本体の技術的課題はそれほど無いと思います。ただ、前述のascii24の記事のリンク先を見ると、あまり後継のオーディションはここ数年無さそうです。
やはり現在こういうゲームをすると、当時と違い、クチコミも充実しましたし、荒れるのでしょうか。
少なくとも「こんなやつが応募してたwwww」みたいな叩きは起こりそうです。
いや、それ以前に1999年のこのプロジェクトの段階で実は裏方は収集が付かなくなるなど、大変だったのかも知れません。。。

そんなことを考えながら、彼は今頃何をしているのか気になる今日この頃です。