FlickrからPicasaへ

私の趣味は写真撮影なのですが、デジタル、フィルム問わず数多く溢れてくるとなかなか面倒です。
HPの巨大ラップトップからLenovo ThinkPad X300に乗り換えたため、SSDになりました。SSDは容量制限がSATAなどの比ではないのでローカルハードディスクで写真を管理する訳にも行かなくなってきました。
また、特にフィルムはきちんと色管理したデスクトップでスキャン、カラー制御をしてデジタル化しているので複数のPCに写真が点在するような状況になっていました。
加えてiPhone。フォトビューワーとして申し分のない大きさと液晶なので、お気に入りの写真をiPhoneで見せる、という使い方もしています。ローカルに保存するのも良いですが、やはりここは容量を気にせずに済む手法が欲しいところになります。

外付けHDDという解決手法もあります。相当値段も下がってきましたが、HDDやSDD剥き出しで持つのも故障や紛失のリスクがあります。PC接続が必須なのでiPhoneでの柔軟な利用から遠いのは残念です。

そうなると写真共有・保存サイトの利用が気になってきます。
私の場合、要求を纏めると以下のようなものが挙げらました。

  • 容量に余裕がある
  • プライベートモードでの写真アップロードができる
  • 公開・部分公開(仲間うちでの公開)ができる
  • PCアプリケーションとの連携
  • iPhoneでアップロード/閲覧ができる

これまでFlickrの有料アカウントでバリバリアップロードしていたのですが、この度、Picasaと併用するようになりました。

容量ならFlickr

Flickr有料版は非常に肝要です。US$24.95/yearで容量無制限なのは非常に魅力的です。やたらめったら写真を突っ込むのに使えます。

一方のPicasaですが、Flickrが太っ腹過ぎるのですっかり霞んでしまいます。他のgoogleサービスでも利用できる容量とは言え、40GBで$75/yearはちょっと・・・
Picasaの容量

公開ならPicasa

私がPicasaを併用し始めた理由は公開にあると言っても過言ではありません。
Flickrの場合、公開/グループ公開/非公開と設定がありますが、グループ公開の前提としてFlickrアカウントを持っていることが挙げられます。FlickrアカウントはUSのYahooアカウントを持っている必要があるため、日本人の友人との間で使うのは辛いものがあります。

一方のPicasaでは、公開/部分公開/非公開と設定があります。部分公開では、URLを相手に教えるだけで閲覧することができます。URLの構造はこのような感じ。まぁ、通常の非httpsのWEB認証と比べてみてもURLとパスワードの設定をメッセンジャやメールで教えるような現状を考えるとスマートで有りなのかな、とも思います。

http://picasaweb.google.co.jp/(アカウント名)/(アルバム名)?authkey=(パスワード)

使い勝手はPicasaかなぁ

Flickr、容量が魅力的でなければ使いにくいので捨ててると思います。一つの写真に対し、title/description/tag/sets/tagと、4つの項目を入力することが出来ます。titleとtagだけで良いような。はてなに似た煩雑さを感じます。
また、この項目が妙に細分化できるお陰で一括アップロードの敷居が高くなっている感じを受けます。
Picasaの場合、基本はアルバム単位で管理できるので「取り敢えず突っ込んでおく」ができるんですけどね。
写真の管理スタイルにも寄ると思うのですが、アルバム単位やフォルダ分けによる管理に慣れると、どうもFlickrのtagは面倒なんですよね。かと言って縦一列に並ぶsetsを時が経つほど増えるアルバムのように使うのもイマイチで。

PCアプリケーションとの連携

フォトビューワー数多くあれど、今のところ気に入っているのはPicasa3です。レタッチ機能はもうちょっと頑張っていただきたいですが、無料でRAWが読めるのは貧乏人には涙が出る嬉しさです。
加えてアップロード機能が非常に快適。アルバムを指定してアップロードボタンを押し、適宜設定してアップロード開始。非常にシームレスだと思います。アルバム単位で管理できるPicasaの強みでもありますね。

ではFlickrアップローダはどうかと思うと、jUploadrFlickr Uploaderがあるわけですが、どうもPicasaアップローダを触ると寂しさがこみ上げてきます。

クリックしていると見付けたのがpicasa2flickr。インストール時は注意が必要です。installationにあるように先にFlickr Uploaderをインストールする必要があります。

iPhoneならFlickr

ここでiPhonePicasaを快適に使える、という結論になると快くPicasaを使えるのですが、どうにもそうは行きません。

Flickrの場合、Mobile Fotosを入れておけば取り敢えず満足です。

閲覧も快適。アップロードもできる。他の人の写真を閲覧する、近隣の写真を閲覧する、などFlickrを鑑賞することに重点を置いているため、暫く写真を眺めて過ごすことすらできます。Picasaに一時は完全移行するつもりだったので一度アンインストールしましたが、また戻しました。Flickrを使うなら一度は試して良い製品だと思います。

Picasaの場合、いくつかアプリを試しましたが、どれもイマイチなのです。

Google AppよりPicasa。選択するとSafari内でiPhone向けサイトが閲覧できます。

閲覧は見た目は問題なし。横回転も対応。ただブラウザなので最適化されていない感は否めない。100件以上の写真は表示不可能。次ページなどの配慮も無いため、何も考えずに突っ込んだファイルの101番目以降はiPhoneで参照できません。。。

Fotomatic。
アルバム単位でローカルに取り込みできます。
閲覧はローカルを参照するのでGoogle Appより快適ですが、非公開設定していると見られません。

まとめ

それほど利用する写真の量がない人(1GB以下)はPicasa
兎に角ひたすら写真を撮り、ローカルではなくインターネットアクセス可能な場所に置きたい人はFlickr.
iPhoneメインならFlickr
やたらと写真を撮るけど公開もしたい、と言う人はFlickrをメインに公開はPicasaを1GBや10GBプランで使う

というのが良いような気がする今日この頃です。