R25とInternet2と最高速と -その1 Internet2はインターネット暴走族ではない-

最初に書いておきますが、R25は好きです。
フリーペーパーのビジネスモデルは面白いと思いますし、木曜や金曜の帰りに読むのに丁度良いですからね。
ただ週刊で忙しいのは分かりますが、失笑を禁じ得ない微妙な記事があるのも確か。

インターネットより速い!? 「インターネット2」って何だ?

以下引用。


インターネットの通信速度は、速いほど便利なもの。現在、僕らが使っている光ファイバー回線は、速いもので最大1Gbps=1秒あたり1ギガビットのデータを送受信できる(理論値)。だが、その100倍速い回線が使える領域があるという話を耳にした。

その領域とは、「インターネット2」と呼ばれる学術研究用ネットワークのこと。一般のインターネットと併存する形で、主にアメリカの政府機関や大学、IT 企業を中心に運営されている“もう一つのインターネット”だ。1996年に設立されて以来、世界中の研究機関が共同研究などに用いる重要なインフラとして、広く活用されている。

そんなインターネット2は、昨年末より最大100Gbps(!)という高速通信が実用化されているという。単純計算で1秒あたり12.5ギガバイト、 DVDディスク約3枚分のデータが一瞬にして転送できてしまうことになるが…そんな超スピードが本当に出るんだろうか? 某大手通信事業社の研究部門に尋ねてみた。

えーっと。どうして「某大手通信事業社」としなければ行けなかったのか、もしかして友達にメッセンジャしただけじゃ・・・と思うのはさておき、私もInternet2には顔を出したりプレゼンしたりしているので、誤解なきよう言及しないと行けないと思うので書いておきます。
確かにInternet2には最高速に挑戦しているグループがありますが、あくまでも一部のお話し。
この記事だとただの「インターネット暴走族」じゃないですか。。。
名前こそ「Next Generation Internet」のように聞こえますが、別に新規に「もう一つのインターネット」を提案していくような話が主流ではなく、「大学間や企業間を結んで面白いことをやりましょう」というスタンスです。
オペレーションの話もすれば、ストリーミングもあり、セキュリティの話をしてみたり、学生の意欲啓蒙に励んでみたり、変わりどころでは延々とTVニュースを録画してWEBで提供してみたりと、本当に色々やっている団体です。
R25を読んで「インターネット2ってあれでしょ?早いんでしょ?」とか「WEB2.0みたいな感じでしょ」という認識が広まると微妙すぎるので、弱小ブログながらも記しておきます。

次は最高速度のお話しについてコメントをば。